手番ですよ。

2017年02月14日

第52回「『エッセンシュピール2016』でクリスチャン・アムンゼン・オストビーに聞く!」

2016年9月に、私の「テンデイズゲームズ」から「4人の容疑者」を発表したデザイナー、クリスチャン・アムンゼン・オストビー
私自身が、今、大注目しているデザイナーの一人というわけで、エッセンシュピールの会場で彼自身のこと、そして「4人の容疑者」のことについて、ミニインタビューを決行!
今回の「手番ですよ。」では、そのミニインタビューをお届けしたいと思います。


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エッセンシュピール会場で直接聞いてみました!





クリスチャン・アムンゼン・オストビーに聞く!

タナカマ(以下タナ) : まず、あなた自身のことを教えていただけますか?

オストビー(以下オス) : 名前は、クリスチャン・アムンゼン・オストビー。1980年生まれで、妻、そして二人の子供とノルウェーのオスロ近郊に住んでいます。

タナ : ゲームデザインを専業でやっているんですか?

オス : いいえ、本職は医学博士です。ゲームデザインをしていないときは、一般診療の医師、社会医学の研究員として働いています。

タナ : 医学博士!そんなあなたのボードゲーム歴を教えてください。

オス : 私の人生は、常にゲームとともにありました。例えば、十代の頃は、輸入ゲームをたくさん遊んでいました。「Diplomacy(ディプロマシー)」、「Junta(フンタ)
」、「Age of Renaissance(エイジ・オブ・ルネッサンス)」、「Hero Quest(ヒーロークエスト)」、「Inkognito(インコグニト)」なんかは特に何度も遊びました。90年代に入ってからは、ユーロゲームの割合が増え始めました。


タナ : ゲームデザインはいつ頃からやりはじめたのですか?

オス : ゲームデザインも十代の頃からやっています。でも、そのときは、ただ友人と遊ぶためだけのデザインでした。私自身のゲームデザインも、90年代に入ってから、ユーロゲームからの影響で変わりました。

タナ : 実際に、あなたのゲームが発表されるようになったのは?

オス : 2004年に、ノルウェーの出版社に「Mutiny of Little Blue」というゲームを持ち込みました。そして、同じ年に出版されました。それ以来、いろいろな出版社から20作品ほど発表しました。さらにエイリフ・スヴェンソンとともにアポルタゲームズを2014年に立ち上げて、4作品を発表しています。

タナ : 今回、「4人の容疑者」を発表しました。ここからは「4人の容疑者」について伺いたいと思います。まず、すごく基本的な質問なのですが、推理ゲームは好きですか?

オス : 私は推理ゲームがとても好きで、いつも楽しんでいます。中でも「Sleuth(スルース)」、「Inkognito(インコグニト)」、「修道院殺人事件」は特に大好きです。

タナ : 推理ゲームのどんなところが好きですか?

オス : 特に好きなのは、答えを導き出すために異なる情報を組み合わせている時です。常にいろいろな可能性について考えなければならないのは、とても楽しいです。

タナ : そこからどんな風にデザインをはじめたのですか?

オス : 私は、プレイヤーが推理に集中できるよう、それに特化したゲームを作りたいと思いました。あとは、今までの推理ゲームでは、質問されたプレイヤーは、不利になってしまうことが多いです。私は、これを軽減させたゲームを作りたかったのです。


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エッセンシュピール会場でも、販売されました!


タナ : それがコインのシステムなんですね。

オス : そうです。「4人の容疑者」では、質問されたプレイヤーはコインを受け取ることになります。そして、このコインは、協力者の特殊な能力を使うための支払いに用いられます。この協力者の特殊な能力は、プレイヤーごとに違う情報をもたらしてもくれるし、とても興味深いシステムになったと思います。

タナ : 推理ゲームというジャンルには、あなたも好きだと言った「Sleuth」や、「Clue(クルー)」、「Black Vienna(ブラックヴィエナ)」といったクラシックと言える作品がたくさんあります。「4人の容疑者」のデザインにおいて、それらの作品を意識しましたか?

オス : イエス。私は「4人の容疑者」のプレイ感覚は、それらのクラシック作品と同じものにしたかったのです。その上で、現代的で洗練されたシステムにして、短い時間で推理に集中できるようなゲームを作りたかったのです。例えば、「クルー」は、私にとても大きなインスピレーションを与えてくれています。しかし、そのプレイ時間は、「4人の容疑者」の倍以上でしょう。それは、とても長いと思います。「4人の容疑者」は、30分ほどのプレイ時間で、深みのある推理の面白さを味わえるようにしたかったのです。

タナ : ベースとなる部分、方向性が同じであることはとてもよくわかりました。では、それらのタイトルと「4人の容疑者」がもっとも大きく異なると思うところはどこですか?

オス : 多くの推理ゲームと「欠けているカードを特定する」という目的も同じです。そこに至る過程に違いがあると言えます。それが「協力者」です。協力者の能力を使うことで、プレイヤーは、それぞれ異なる情報を得ることになります。また、多くの情報を早く得ることにもなります。これらを一度に整理しなければならないので、「4人の容疑者」は、短い時間で深みのある推理を楽しむことが出来るのです。




すでに遊ばれた方ならおわかりかと思いますが、「4人の容疑者」は、オストビー自身が答えているように、まさに「クラシックなプレイフィールを持ったモダンタイトル」になっているのではないでしょうか。
30分ほどで濃密な推理を味わえる「4人の容疑者」は、テンデイズゲームズ、全国のボードゲーム専門店、おもちゃ店等で好評発売中!
興味を持たれた方は、ぜひ、遊んでみてください。よろしくお願いします!



【第51回〜第75回の最新記事】
posted by タナカマコト at 11:00| Comment(0) | 第51回〜第75回
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