手番ですよ。

2011年12月29日

第27回「『ドミニオン世界チャンピオン!ルネさんに聞く!』ロングインタビュー」

「ドミニオンの世界大会優勝者は日本人!」
2011年の日本ボードゲームシーンを語るにあたり、これを外すわけにはいかないでしょう。
いま、世界中で大人気を誇る「ドミニオン」。
その世界大会が、10月にドイツで行われ、その初代チャンピオンに日本人が輝いたのです。
今回は、その初代チャンピオンであるルネさんをお招きしての一時間を超えるロングインタビューをすみずみまでお送りしたいと思います!
これは、必読ですよ!




世界チャンピオン誕生!

タナカマ:
「ドミニオン世界大会、優勝おめでとうございます!」


ルネ:
「ありがとうございます。」


タナカマ:
「早速、大会を振り返っていただこうかと思うのですが、私は仕事の関係で初戦しか観戦出来なかったのですが、観戦されていた方によると、初戦から決勝まで圧勝だったとか。」


ルネ:
「うーん、そうですね。初戦はやっぱり緊張しまして、自分の手が正しいのか確証が持てないのがあって。すごい不安の中やっていたんですが、初戦で相手がミスしてくれたっていうのもあったのですけど、周りの力量を見ることができて、自分が通用するなということを把握できたので。」


タナカマ:
「それで落ち着いたことで、そこかはら優勝まで一直線という感じですか?」


ルネ:
「一直線というほどではないんですけど。(笑)大分、気持ちは楽でした。」


タナカマ:
「準決勝が結構ヤバかったんしたっけ?」


ルネ:
「ヤバかったですね。(笑)」


タナカマ:
「一点差で、っていう。」


ルネ:
「はい。」


タナカマ:
「その時は、ルネさん自身も結構ヤバいと思ってたんですか?」


ルネ:
「そうですね。かなり。ヤバイ感じで、これはもう負けかなっていう。この時、結構顔にも出てたってあとで聞いたんですけど。(笑)」


タナカマ:
「準決勝が厳しくなったっていう、その理由ってなんだったんですか?その時は、手のめぐりが悪かったとか、それとも周りが強かったんですか?」


ルネ:
「えーと、手のめぐりというか、『泥棒』が嫌なタイミングで刺さったというのもあるんですけど、相手の一人がとてもうまい方で、自分と打つ手が結構かぶってたんですよね。その方とは二回戦でもあたってるんですけど、二回戦でもわりとうまいな、と思った方で。その方が、ちょうど僕のデッキの中のお金が8金になって、『鍛造』っていう圧縮する7金のカードがあるんですけど、それをそろそろ買おうと思ったときに『泥棒』でデッキの中に二枚だけあった『銀貨』を盗んでいって、それで6金になってしまって、それで買えなくなってしまって。」


タナカマ:
「それは手が遅れてしまった感じですね。」


ルネ:
「それでトロトロしているうちに相手の手がどんどん進んでいって。その後に買った『投機』っていう財宝カードがあるんですけど、それも『泥棒』で取られてしまって。それで相当寂しい感じになってしまいました。(笑)」


タナカマ:
「じゃ、その『泥棒』がなければ、準決勝もスムーズに勝てたんじゃないかっていう感触もあったんですか?」


ルネ:
「そうですね。そこまでは結構スムーズに行ってたんで、あそこで取られたのが『銀貨』じゃなければ、おそらくはもっとスムーズに行けたんじゃないかなっていう感じはありますね。」





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真剣なまなざしで世界大会を戦う





タナカマ:
「そして、一点差で準決勝をものにして決勝に進んだわけですけど、決勝は伝説的な圧勝劇だったという話を聞いたんですが。」


ルネ:
「あー、そうですね・・・。あれは・・・そうですね、わりとコンボを決めた人が・・・自分が『属州』四枚を一ターンに取ったんですけど、そういう『一気にコンボを決めた人』がそのまま勝ってしまう的なサプライで。」


タナカマ:
「じゃ、それはもうサプライを見た瞬間に、これは大きな手を一回決めれば、そのまま押し切れるな、というそんなサプライだったんですね。」


ルネ:
「そうですね。それがまず理解できるかどうかっていうのがあって、決勝に来るような方なんでそれは理解していたんですけど、自分が一番手だったということと、あと、妨害のために買った『占い師』っていうカードがあるんですけど、それを最初の方に入れたのが自分だけだったんで・・・ほかの方は入れてなかったんですね。自分だけが『占い師』をひたすら打てたんで、それが刺さって相手の手を遅らせて、その上で手番も先なので。デッキ構築の部分でもミスプレイをしなかったと思うので、そのままうまい具合に押し切れて・・・という感じですね。」


タナカマ:
「そして見事に優勝となるわけですが、客観的に見て、世界のレベルと自分のレベルを比べたときに、『地力』みたいな部分がまず勝ってたと思いますか?」


ルネ:
「そうですね・・・。『地力』というか、向こうの人たちは二人戦をメインにやっていたみたいなので、『これは二人戦のプレイをしているな』というところが結構あったんですよ。」


タナカマ:
「あー・・・」


ルネ:
「それで、三人戦と四人戦の経験だったら、間違いなく自分の方が上だな、というのはあって。」


タナカマ:
「そういう感じが強くて?」


ルネ:
「そうですね。それで自信に繋がったのはありますね。二人戦のプレイをしているから、そういう相手にはこういうプレイをすればいいっていうのはある程度わかってたので。」


タナカマ:
「今回の大会で日本のレベルが高いということを、特に日本にいるファンの方は思ったみたいなんですけど、日本のレベルは今、世界の中でかなり上にあると思いますか?」


ルネ:
「かなり上だと思いますね。」


タナカマ:
「それは二人戦メインっていうのが世界のスタンダードで、三人、四人戦の経験が少ないっていうのと関係ありますか??」


ルネ:
「そうですね。世界の、特に欧米には強い人も多いんですけど、三人戦、四人戦の経験が少ないなっていうのは、全体的に言える話なんですよね。強い人の中の一人、二人がそうだっていうのではなくて。実際、ドイツの予選大会も二人戦のみでずっとやっていたみたいなんですよ。」


タナカマ:
「え!?そうなんですか!?」


ルネ:
「はい。」





世界の中での日本のレベル

タナカマ:
「今回、ルネさんが日本大会を制して日本代表になったわけですけれども、じゃ、ほかの方が代表になったとしても、いいところまで行けたんじゃないかという印象はありますか?」


ルネ:
「もちろん、人にもよるとは思うんですけど、(日本大会の)二位になったretletさんとかだったとしても、もう相当、はい、いい結果だったかと。」


タナカマ:
「ルネさんよりretletさんの方が強い、と聞いたのですが。いや、ルネさんがそう主張しているとか。(笑)」


ルネ:
「アハハ。直近の対戦成績で僕がもう、負け越してますので。」


タナカマ:
「じゃ、世界の強いヤツを今新たに集めて何か対戦をやるとして、日本の有名プレイヤーを集めれば、それでもう、見応えのある戦いが見られることになるわけですね。」


ルネ:
「そうですね。間違いなく見られると思いますね。」





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熱く語るルネさん





タナカマ:
「ここでちょっと話は前後してしまうことになるんですけど、9月に日本大会があって、そこで勝ち抜いたことで代表になったわけですが、代表になってから練習というか、世界大会に向けて特別ななにか準備とか、そういうのはあったんですか?」


ルネ:
「はい。やりましたね。まずは、海外の情報が全くないっていうのがとても不安だったので。やっぱり相手がどういう傾向なのかまったくわからない状態で挑むと、不安にも繋がって、ミスプレイにも繋がるので、それはよくないなと思って。それでまずは向こうの掲示板を調べたんですよね、いろいろと。」


タナカマ:
「なるほど。」


ルネ:
「向こうはどういう戦術をとってくるのかということとか。あと、実は海外の情報の中にもあったんですよね。『三人戦と四人戦のスペシャリストがいない』みたいな話がちらっと出ていて。」


タナカマ:
「そんな風にまず海外の掲示板で情報収集をしたわけですね。その後は、いわばスパーリングみたいなことはやったんですか?」


ルネ:
「実は、海外の人が多く集まる『ネットドミニオン』みたいなのがあって。それを情報収集のためにネットを巡回している時にたまたま見つけたんですね。一ヶ月はそこですごく練習をしました。その中で相手の傾向をつかんで、っていうのはありましたね。」


タナカマ:
「じゃ、その時に、日本と海外で戦い方が違うなっていう明らかな感触の違いがあって、それを世界大会で生かした、という感じですか?」


ルネ:
「そうですね。」


タナカマ:
「それがなかったら結果は違っていたと思いますか?」


ルネ:
「やっぱり、相手がわからないとわからないなりの探りながらの打ち筋になるんですけど、突けばいい場所というのをわかっていて、大会で実際に打っていって『ああ、前もって調べたので間違ってなかった』という確信を持ったので、それ用の打ち方でやりましたし。」


タナカマ:
「日本のプレイヤーと海外のプレイヤーって、やっぱり違ったんですね。」


ルネ:
「違ってましたね。海外の人っていうのは、『コンボを組む』っていうのが日本人以上に大好きで。コンボをじっくり組むような人が多いんですけど、そこを・・・じっくり組んでいるところを手遅れにさせるようなプレイを、こっちが。とっとと店じまいをするようなプレイを。(笑)」


タナカマ:
「アハハ。速攻を?」


ルネ:
「はい、そうですね。特に自分はそういうプレイを得意にしてるんで。」


タナカマ:
「でも、サプライによって大きく変わるじゃないですか。今回、ドイツのメーカーがサプライを考えたんだと思うんですけど、話を聞いてると海外のファンの好みにあわせて『コンボを組むのが面白い』というようなサプライになりそうなんですが、その辺はそうでもなかったんですか?」


ルネ:
「必ずしもそうではなかったですね。でも、最終戦なかはまさにそういう感じでしたし、準決勝もわりとそんな感じで。ただ、たとえば準決勝では『隠し財産』と『庭園』があって・・・『隠し財産』は得点を取ると金貨が一緒にゲットできるっていうので『庭園戦略』とすごく相性がいいんですけど、しっかりそれを潰せる選択肢があって。『大衆』っていうカードが用意されてたんですけど、それで山札を得点だけにして動けなくしてしまうっていう戦術が取れたんで。そういうのが見えるようなサプライでしたよね。のんびりとコンボを組んでいるのを突くことができるようにはなってました。」


タナカマ:
「今のお話なんかを聞いていて思ったんですが、私なんかはそこまで『ドミニオン』をやり込んでいないので、コンボを組むのが楽しくて、コンボを組みに走ってしまうんですけど、ルネさんもそんな風に『コンボ!コンボ!』みたいな時期もあったんですか?」


ルネ:
「そういう時もあったんですが、そういう『コンボ!コンボ!』という感じになったのはかなり遅い時期で。最初の頃は単純に何が強いのか、何が早いのかを確かめていて。『村』を買い続けるのが強いのか?というのがまず疑問点としてあって、それを確かめるみたいな。そんな風に非コンボ型プレイヤーとして最初からやってましたよね。」


タナカマ:
「今回はまさにそれが活きた感じですよね。」


ルネ:
「そうですね。」


タナカマ:
「ちょっとここで世界大会自体について聞きたいと思うんですけど、ぶっ続けでやるもんなんですか?」


ルネ:
「休憩は挟みながらですけど。やっぱり早く終わる卓とかもあるんで。」


タナカマ:
「そういえば、軽食なんかも用意されてましたよね。」


ルネ:
「そうです、そうです。おいしくいただきました。(笑)」


タナカマ:
「スタッフやカメラマンなんかも平気で食べてましたよね?(笑)」


ルネ:
「食べてましたね。結構のんきでしたよね。(笑)」


タナカマ:
「試合環境みたいなものはどうだったんですか?やりやすかったですか?今回、人通りの多いホールのど真ん中が試合会場だったじゃないですか。ああいうのはどうだったんですか。」


ルネ:
「やりにくい環境ではあったと思うんですけど、自分は、大会とかはじまると、こう、前しか見ないので。(笑)本当に集中しているときは、まわりの音も聞こえないですからね。」


タナカマ:
「このまま盛り上がりが続くと、来年、再来年、また大会があったとして、さらに周りがすごいことになる可能性もあるじゃないですか。そうなったとしても問題ないですか?」


ルネ:
「どうですかねぇ。(笑)本当は、騒がしいところは苦手なんですよ。集中して、結果、聞こえなくなるっていう感じなので。」


タナカマ:
「で、優勝して・・・もらえたのは賞金でしたっけ?」


ルネ:
「そうです。ただ、旅費だとか準備で、トータルで言うと赤ですけど。(笑)」


タナカマ:
「アハハ!日本大会の優勝賞金が増えたり、スポンサーとかついたらいいですよね。」


ルネ:
「いいですね。(笑)」


タナカマ:
「じゃ、この記事に書いておきますよ。『スポンサー募集』って。(笑)」


ルネ:
「お願いします。(笑)」


タナカマ:
「今回、ほかの国の代表の方も、いろいろ吸収して帰ったと思うんですよ。やっぱり、来年はレベルって上がると思いますか?」


ルネ:
「三人戦、四人戦をどれだけこれから重視するのか、っていうのがまずあると思うんです。流行っている国では、二人戦が主流っていうのがあるんで、そっちの研究はやっぱり進んでいるんで。」


タナカマ:
「それは、大会のレギュレーション自体が二人戦にシフトしたら、っていうことですか?」


ルネ:
「かもしれないですからね。」


タナカマ:
「日本潰し?(笑)でも、世界で主流のやり方でやりましょう、っていうのはありえる話ですよね。」


ルネ:
「そういうのはあると思いますね。」


タナカマ:
「ルネさん自身で、優勝することでかわったことってなにかありますか?」


ルネ:
「やっぱり『日本で優勝』と『世界で優勝』では反響が違いましたよね。日本だと『ふーん』で終わるんですけど、『世界』だと、『世界』っていう単語だけで「なんかすごいな!」っていうのがあるみたいで。(笑)」


タナカマ:
「反響、大きかったんですね。」


ルネ:
「いろんなところで名前が出たり。」


タナカマ:
「環境の変化なんかはありますか?『ドミニオン』に対するスタンスが変わってきた、とか。」


ルネ:
「日本選手権の時から考えていたことなんですけど、大会が終わったら、一回、『ドミニオン』については落ち着こうと思ってたんですよ。別のゲームをやろうかな、とか。それで、日本選手権の前に、休む前に一度、全力でやってみたいということで練習もしました。はい。で、やめるつもりだったんですけど、今は、もう少し続けてみるか、という感じですね。」


タナカマ:
「環境というより、心境が変わったという感じですね。」


ルネ:
「そうですね。」





「強くなるには、真似をする」

タナカマ:
「今回、話題にもなったことで『ドミニオン』に興味を持っている方っていうのは、また増えていると思うんですけど、強くなる秘訣みたいなものがあれば、教えてもらえますか。」


ルネ:
「まずは、やっぱり、強い戦法っていうのがどうしてもあって。それを覚えないと話にならっていうところがあるので、強い戦法を覚えるってことでしょうか。じゃ、それをどう覚えるかってことなんですけど、それはネットでも情報はあるので、それを調べてもいいんですけど、強い人のやり方を真似するっていうのがまずいいんじゃないでしょうか。」


タナカマ:
「なるほど。」


ルネ:
「真似が出来るゲームなので。『ドミニオン』は。こういうサプライの時に、強い人たちはどういうことをやるのかっていうのを、まず見ることが大事だと思います。」


タナカマ:
「ほー。」


ルネ:
「それを真似しているだけで、おぼろげにどういう戦術が早いのかっていうのがわかりますし、別の戦術をとったときに、その差もわかってきますし。」


タナカマ:
「『ドミニオン』の面白さって、サプライが毎回違うっていうのも大きいと思うんですけど、強い人たちっていうのは、あるサプライに対して、取る行動っていうのは近い物になるんですか?」


ルネ:
「手番にもよるんですけど、大体近いですね。アタックカードがあるかどうかでも変わってくるんですけど。」


タナカマ:
「はい。」


ルネ:
「民兵なんかは典型的なものなんですけど、一番手が取ると強いカードの典型なんですけど、一番手が初手で取ったら、三手番目には打てる可能性があるじゃないですか。それって、誰にも邪魔されていない状態で打てるっていうことなんで、この差は大きいですよね。二番手プレイヤーだと、一番手に打たれたら手札が減ってしまうんで。」


タナカマ:
「はー。」


ルネ:
「四番手だと、ほかが民兵取っていたら、自分が民兵打ってもしようがないんじゃないかって思うんで、別のカードを取ったりっていうことですよね。」


タナカマ:
「大筋は同じだけれども、手番順だったりでまた変わってくるわけですね。」


ルネ:
「あとは、人によって変えてきたりもありますよね。こいつはこういう戦術をとってくるから、こう動こうみたいな。」


タナカマ:
「ズバリ聞きたいんですが、サプライを見たときに考える戦術の組み立てさえしっかりできれば、『ドミニオン』って強くなれるんですか?」


ルネ:
「たしかに組み立ては大事なんですが、勝つためには一手一手をしっかり詰めていかないといけなくて、強い人とやる時なんかは一手の違いが敗因になったりもしますし。」


タナカマ:
「強いプレイヤーの前提条件として、組み立てがしっかりできて、ていうのがある感じなんですか?」


ルネ:
「そうですね。大筋は見えていて、あとは細かいところを詰めていく、っていうことになるんだと思います。」


タナカマ:
「じゃ、強い人っていうのは、細かいところまできちんと見ている人っていうわけなんですね。」


ルネ:
「あとは、組み立てっていうのは必ずしもひとつじゃないんで、これも早い、こっちも早いっていう時に、どっちが早いのか、そのあたりを正確に判断出来る人っていうのが、やっぱり強いと思いますね。」


タナカマ:
「サプライを見て考えるだけでないっていうことですね。『ドミニオン』は。」


ルネ:
「そうですね。細かいところをちゃんと詰めていかないと、安定して勝つっていうのは難しいと思います。」





使えないカード

タナカマ:
「使えないカードっていうのはあるんですか?」


ルネ:
「はっきり使えないカードっていうのはないんですけど、特定の環境でっていうのはありますよね。たとえば『繁栄』の植民地環境での『探検家』は取ったら負けレベルだと思います(笑)」


タナカマ:
「じゃ、逆に言えば、サプライによってはどのカードも活きるってことですよね。」


ルネ:
「割とみんなに弱いって言われがちなカードで『前哨戒地』っていうカードがあるんですけど、使いこなすと、サプライによっては力を発揮するカードで。手札三枚で追加手番ができるっていうカードなんですけど、三枚っていうと弱いじゃないですか。」


タナカマ:
「そうですね。」


ルネ:
「なので、弱いっていわれてるカードなんですけど、だったらその三枚を価値あるものにするようなデッキを作れば強くなるってことなんですよね。」


タナカマ:
「じゃ、弱いって言われているカードでも、あまりそういうことにとらわれずに、ちゃんと考えてみるっていうのが重要ってことですね。」


ルネ:
「そうですね。『宰相』とか『木こり』なんかはやり玉に挙がりがちですけど、使い方を見極めれば、そんなに悪いカードではないですよね。」


タナカマ:
「どのカードが強い、どのカードが弱いなんていう話もありますけど、そのときのサプライがなによりも重要ということですね。」


ルネ:
「やっぱり、このカードはこういう場だと強い、みたいな話のほうが建設的ですし、強くなりますよね。私が行ってる木曜ドミニオン会でも、新しい拡張の「異郷」を遊ぶ機会が多いんですけど、その時も『このカードはこのカードと組み合わさったら強いよね』みたいな話をよくしてます。」


タナカマ:
「カード自体の強さ云々よりも、組み合わせの話が大事ってことですね。」





木曜ドミニオン会

タナカマ:
「せっかく名前も出たんで聞いてみたいんですが、『木曜ドミニオン会』という新宿で毎週木曜日に開かれている会に行っているということなんですけど、毎週、どれくらいの人が集まるんですか?」


ルネ:
「10人から多いときで20人くらいでしょうか。」


タナカマ:
「聞いたところによると日本で・・・いまや、世界でってことになるかもしれないんですけど、木曜ドミニオン会がもっとも強いサークルなんて言われているわけですが。」


ルネ:
「アハハ。」


タナカマ:
「実感としてどうなんですか?」


ルネ:
「団体だと、そうですね、間違いなく強いと思います。」


タナカマ:
「強さっていうのは、東京が突出している感じなんですか?」


ルネ:
「木曜ドミニオン会に参加していた人が九州に帰っていったんですけど、その人が北九州の大会で優勝したんで、レベルが高いってことを証明できたかもしれません(笑)」


タナカマ:
「木曜ドミニオン会っていうのは、どれくらいの時間やってるんですか?」


ルネ:
「大体、21時からはじまって終電までって感じなんですけど、新しい拡張が出たときなんかは、徹夜でやったり、ってこともあります(笑)」


タナカマ:
「その木曜ドミニオン会、retletさんという方が主催ということなんですが、今回、主催をさしおいて今回参加したということで(笑)世界選手権に参加するにあたって、なにか言われました?」


ルネ:
「ずっと悔しい悔しいって言ってました(笑)」


タナカマ:
「日本選手権の時、そのretletさんとの戦いっていうのはどうだったんですか?」


ルネ:
「5回やったんですけど、その時は全部勝ちました(笑)」


タナカマ:
「retletさん、弱いじゃないですか(笑)」


ルネ:
「アハハ。でも、通算では負けてるんで、あまり大きな口は叩けないですけど。」


タナカマ:
「この記事を読んでいる人で、強くなりたいなっていう人は、木曜ドミニオン会に行ってみてもいいですか?」


ルネ:
「はい、ウエルカムなんで。ただ、最初来た時はフルボッコにされると思うので、それにめげない方にとっては、強くなるための最短ルートのうちの一つだと思います。」


タナカマ:
「やっぱり数をこなした方が強くなりますか?」


ルネ:
「はい。間違いないと思います。」


タナカマ:
「これから強くなりたいっていう人は、知識を得たり情報を集めたりっていうのと、実際にプレイするのと、どのくらいの割合でやったらいいものなんですか?」


ルネ:
「うーん・・・。数をこなした方が絶対強くなると思います。」


タナカマ:
「とにかく人とやるということですね。」


ルネ:
「やるにしてもただやるだけではなくて。たしか、ダルビッシュが言ってたと思うんですけど、『練習は裏切らない。けれど、考えながらやらないと裏切るもんだよ』みたいなことをたしか言ってて。」


タナカマ:
「まさかのダルビッシュ!(笑)」


ルネ:
「ある程度、情報を仕入れた段階で、『これはどうか』と考えながらやるというのが重要だと思います。」


タナカマ:
「おっ、さりげなくドミニオンダジャレなんかも交えてきましたね。『これはどうか(銅貨)』ですか(笑)」


ルネ:
「アハハ。あ、いや、そういうつもりじゃないです!」


タナカマ:
「アハハ。」


ルネ:
「知識を得ても、実際に試さないと使いことなせるようにはならないと思います。」


タナカマ:
「木曜ドミニオン会でも、感想戦は積極的にやってるんですか?」


ルネ:
「しますね。意識的にやってるわけじゃないんですけど、そういうのが好きな人がたまたま多かったんで。」


タナカマ:
「これを読んでいる人も強くなりたければ、ぜひ、木曜ドミニオン会覗いてみてもらいたいですね。最初はボコボコにされる覚悟で(笑)」





ルネさんのパーソナルな部分を聞いてみる

タナカマ:
「最後に、ルネさんのパーソナルな部分を聞いてみたいんですけれども、ルネさんが『ドミニオン』をはじめたきっかけっていうのはなんだったんですか?」


ルネ:
「『人狼』で知り合った方が『ドミニオン』を遊ぶ会をやるっていうので、『ドミニオン』も少しやったことがあったので、じゃ、参加してみようかと。そこからですね。」


タナカマ:
「ほかのドイツゲームみたいなのは遊ばれてたんですか?」


ルネ:
「ちょっと集まった時に軽くやるという感じで、『カタン』とか『カルカソンヌ』、『操り人形』あたりの有名なところは。でも、カジュアルプレイですね。」


タナカマ:
「それが、ストロングスタイルになったきっかけはなんだったんですか?」


ルネ:
「木曜ドミニオン会にも行くようになってたっていうのがあるんですけど。大きいのは、大会に出て強い方にたくさん会って、特に『マジック・ザ・ギャザリング』で有名なとあるプレイヤーの方のプレイを見て、自分もああいうプレイをしたいって思ったことですね。」


タナカマ:
「あこがれのプレイヤーがいてっていうのはいいですね。」


ルネ:
「今でもその方のことを尊敬しています。」


タナカマ:
「で、『ドミニオン』にハマッたわけですけれど、ほかのゲームと違って『ドミニオン』にそれだけハマッたっていうのはどういうところからなんですか?」


ルネ:
「やっぱり遊ぶたびに変わるっていうことでしょうか。テレビゲームである『不思議のダンジョン』シリーズじゃないですけど、やるたびにセオリー自体ががらっと変わるっていうのが大きな魅力で。」


タナカマ:
「不思議のダンジョン!1000回遊べるっていう。」


ルネ:
「『ドミニオン』は、1000回は余裕でやってますけどね(笑)」


タナカマ:
「そんなルネさんは、『これから』っていうのはどんなことを考えてるんですか?」


ルネ:
「優勝したので、これからも『ドミニオン』を盛り上げていきたいですね。」


タナカマ:
「おお!盛り上げていきたい宣言!『ドミニオン』に関するお仕事待ってます、って感じで(笑)」


ルネ:
「アハハ。そうですね。」


タナカマ:
「じゃ、ますます盛り上がるであろう『ドミニオン』、これから買おうかなっていう人にオススメの買い方っていうのはありますか?基本セットは買うとして、プラスだと。」


ルネ:
「やっぱり『陰謀』しょうか。もしくは『海辺』でもいいですけど、拡張はやっぱり複雑になってしまうので、初期のものを買ってもらって、面白かったら、そこから広げてもらうっていう感じでしょうか。」


タナカマ:
「ルネさん自身が、好きな拡張っていうのはあるんですか?」


ルネ:
「個人的には『繁栄』が衝撃的でしたね。『プラチナ』とか、一見おおざっぱに見えるんですけど、そこに行くためにしっかり考える必要があるので、そこが面白いなって思いましたね。」


タナカマ:
「『陰謀』なんかと比べて、楽しいセットですよね。お金ざっくざっくで。」


ルネ:
「22金でなにやろう、とか(笑)」


タナカマ:
「最後にひとつ聞きたいのですが、『ドミニオン』ってプレイヤーインタラクションが薄いって言われることが多いんですが、ルネさんから見て、その辺はどうですか?やっぱり弱いと思いますか?」


ルネ:
「ほかのプレイヤーに有効なカードを取らせないための『カット戦術』っていうのがあるんですけど、そういうのを考えると、インタラクションっていうのは薄くないと思います。」


タナカマ:
「カット戦術なんて言葉もあるんですね。」


ルネ:
「そうです。熱心に遊んでいるプレイヤーでも、カットを意識している人っていうのは、実はそんなに多くないんじゃないかと思うので、その辺も意識してやったらもっと面白いと思います。自分の手しか考えてないプレイヤーっていうのは、カットにもろいというのもあるので、そういうのを考えたら、もっと強くなるって言いうのもあると思いますし。」


タナカマ:
「では、ルネさんにとって『ドミニオン』とは?」


ルネ:
「そうですね・・・。人生のいい思い出のひとつ、ですね。」


タナカマ:
「ええっ!?もう思い出になっちゃったんですか!?(笑)」


ルネ:
「・・・あ、いや、もっといい言い方あると思うんですけど。」





1229_02.jpg
ドミニオンに関する業務、受け付けてます!





というわけで、たっぷりと語ってもらいました!
まだまだ盛り上がるであろう「ドミニオン」。
来年は、これを読んでいるあなたが世界に挑んでいるかも!?
というわけで、今回はここまで!では、チューッス!



ルネ・ザ・ハンドルネーム (re_ne) は Twitter を利用しています
ドミニオン:木曜会
TendaysGames


posted by タナカマコト at 12:00| Comment(0) | 第26回〜第50回
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