手番ですよ。

2010年12月27日

第14回「タナカマセレクション2010!」

今年の締めくくりに

いよいよ2010年も終わり!
この連載も今回の更新が2010年最後の更新となります。
ということで、今回は、2010年に発売されたタイトルの中から、私のお気に入り作品5タイトルをランキング形式でご紹介させていただければと思います。
題して「タナカマセレクション2010」!
では、早速、5位から行ってみましょう!






第5位 ショウビジネス
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目を引く派手なパッケージ!

昨年くらいから、そのマニアックにもほどがある作り込みで話題になりつつあったポーランドのゲームシーン。
そのポーランドから登場した音楽業界をテーマにしたこのゲームも、ビビるくらいにアイデア、内容盛りだくさんで、ポーランドのゲームシーンのマニアックさを痛感させられる内容。
ゲームの目的としては、「バンドのマネージャー兼プロデューサーとなり、一年間で自分のバンドのスターバンドとすること」というごくごく普通のものながら、とにかく、その細部にいたるまでの作り込みがスゴイ。
例えば、ライブ。
お金を稼ぐためにはライブに出てギャラを受け取るわけなのだけれど、ジャンルにこだわりのないライブではギャラが高いが、ジャンルにこだわりのあるライブの場合はギャラが安いかわらにカリスマ性が高まる。
カードによってさまざまな人物の力を借りる、なんて要素もあり、これには「わざとスキャンダルを流して知名度アップ」させることができるパパラッチなんてのも。
曲のリリースにしても、バンドの音楽性とかけ離れた曲をつくろうもんなら、バンド崩壊の危機を招いてしまうこともある。その一方で、ヒットチャートの上位に入れたりするわけだけれども。
バンドのメンバーとなるアーティストは、どこかで見たことあるようなキャラクターばかりということもあり、その盛りだくさんさとあいまって、音楽好きなら、オオウケすること間違いなし。
ちょっとルールが多く、遊びにくいところはあるものの、とにかくそのヴォリュームに敬意を表して5位。




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こうしてバンドが組まれます







第4位 ブタなかま
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名前も地味なら、パッケージも地味め

「適度なゲーム」。
つい最近、私が「適度なゲームっていいよね」ということをブログで書いたのだけれど、その「適度なゲーム」で、もっとも良かったのがこのタイトル。
じゃ、その「適度なゲーム」というのはどういうものなのかと言うと。
ルールも簡単すぎず難しすぎず、内容も軽すぎず重すぎず、プレイ時間も短すぎず長すぎず、ほかのプレイヤーとの絡みもほどほど・・・というような、安心して遊べるタイトル、という感じのもの。
挑戦的で、革新的で、インパクトがあって、遊びごたえ十分で、というタイトルが持てはやされる傾向にある昨今、(もちろん、私もそういうゲームも好きですが)とはいえ、誰が遊んでもしっかり楽しめるタイトルというのも、しっかりと遊んでいきたいし、「これ、なかなかいいよ」と言っていかないと、なんて思うわけです。
で、「ブタなかま」。
タイルをめくりコマを置く、コマを動かして一直線の通り道にあるタイルを獲得する。
基本的な流れはこれだけ、というルールのわかりやすさ。
ほかのプレイヤーに先に動かれて欲しかったタイルが取られてしまうかも・・・という悩ましさ。
本当によく出来たタイトル!
タイトルで損している感はあるけれど、出来の良さは、間違いなく一級品。




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自分のコマをうまく置くべし!







第3位 グラン・クリュ
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オヤジが渋い

ワインをテーマにした雰囲気よし、アートワークよし、面白さも抜群という、ワイン蔵経営ゲーム。
ブドウの苗を購入し、畑に植えて収穫し、熟成させて、出荷する。
この流れだけで面白そうじゃありませんか?
はい、面白いんです!(笑)
ブドウも品種により、熟成に長く時間のかかるけれど高価なワインが作れる物、熟成には時間がかからないけれど安価なワインにしかならない物、とさまざま。
うまく経営していくためには、どの品種の苗を、どう手に入れていくか、しっかりとした計画性が重要で、これが悩ましい。
加えて、特殊な効果(設備?)を手に入れることで、熟成を早めたり、出荷が多くできるようになったりという要素もあり、こちらも重要。
とにかく、手番ごとにあれもやりたい、これもやりたい、悩ましくも楽しいのです。
ゲームの終了タイミングが、プレイの仕方で左右するため、誰がどのタイミングでゲームを終わらせるのかという読み合いも熱く、これが非常にエキサイティング。
とにかく、抜群の完成度。ゲームが好きでよかった!と思わされる一作なのです。






第2位 暗黒の金曜日
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株の象徴と言われる「ブル&ベア」

数字の書かれたマスがボード上の大半を占めるという、素っ気ないアートワークのゲームを2位に推すのもどうかという気もしたのですが、面白いんだからしょうがないんです。(笑)
ゲームの内容はと言うと、いわゆる「株式ゲーム」。
「安く買って高く売りましょう、うまいこと儲けたら、銀を買いましょう、最終的には銀が得点ですよ」と、そんな感じ。だいぶ、ザックリ書いたのだけれど、本当にそれだけ。見た目の通りの実直さ。
でも、遊ぶと、非常に細かいところまで気の利いたルールとなっていることがわかり、その完成度の高さと洗練された内容に、ゲーム好きならうならされるはず。
システム的なところを細かく見ていくと、株価の値上がりと暴落の部分が、ちょっとランダム性が高いかなーという気もしますが。これくらいの大胆さがあったほうが株で儲けたときのあぶく銭っぽさ、暴落の怖さがうまくディフォルメされているように思えるので、個人的には、むしろ好印象。
得点となる銀の購入タイミングをめぐる駆け引きもなかなかに熱く、エキサイティング。
作者である奇才フリーデマン・フリーゼのゲームセンスを感じることのできる一作。




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ボード上の数字と株コマを睨みつつ







第1位 トリックマイスター
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お師匠様!

さて、栄えある1位!「トリックマイスター」!
実は、これ、2位の「暗黒の金曜日」と同じく、フリーデマン・フリーゼの作。なんと、ワンツーフィニッシュ。
トランプゲームの一ジャンルである「トリックテイキング」(Windowsに入っている「ハーツ」が有名でしょうか)、そして「達人」、「名人」という意味のドイツ語「マイスター」を組み合わせたタイトルが示すとおり、トリックテイキング好き、ちょっとマニアックなカードゲーム好きなら、シビれてしまうこと間違いなしの一作。
基本となるルールは、「トリックテイキング」のもっともシンプルな形とも言える、「全員が順番に一枚ずつカードを出し、もっとも強いカードを出した人が、出されたカードを取り、得点1点獲得」というもの。
じゃ、なんで「マイスター」なのかと言うと、実は、ゲーム中、一回戦ごとにルールが大胆に変わってしまうんです。そのなかで、うまく得点を獲得していかないとダメ、っていう。
どんなルールにも対応できてこその「マイスター」ということでしょうか。
そのルールも、単純にカードの強さを決定するシンプルなものから、「となりの人の得点が最終的な得点になる」、「二番目に強いカードを出した人が得点」というようなトンデモルールまで。
各ラウンドを始める前に、プレイヤー各々が配られたルールカードから一枚ずつを出し、それが採用されるので、組み合わせによっては、グダグダなルールになってしまうこともあるのだけれど、そのグダグダ加減も笑って許せるというか、愛でたくなってしまうのです。それくらいお気に入り。
ルールがあってないような、そんなタイトルを1位に推すというのは、少し迷ったところなのですが、こんな思い切ったタイトルを出したデザイナーとメーカーにとにかく拍手!ということで。




来年もよろしくお願いします!

と、ざっとご紹介させていただきました5タイトル。
ちょっとゲームにそれほど興味のない人を置いてきぼりにしてしまった感はありますが、一年の最後、どうしても締めくくりにこの発表をしたかったのです。どうか、ご容赦を。

あ、一年の総評としては、例年以上に粒ぞろいのタイトルが出た一年だったような気がします。
まだまだモンスタータイトルであるところの「ドミニオン」の勢いが続く中で、しっかりといいタイトルが発売されたあたりに、ドイツボードゲームシーンの底力を感じました。
来年も今年のように、面白いゲームや、ネタを発信できたらと思っております。
来年もよろしくお願い致します!
では、よいお年を!チューッス!




TendaysGames(テンデイズゲームズ)
トリックマイスター(TendaysGames内通販ページ)
暗黒の金曜日(TendaysGames内通販ページ)
グラン・クリュ(TendaysGames内通販ページ)
ブタなかま(TendaysGames内通販ページ)
ショウビジネス(TendaysGames内通販ページ)


posted by タナカマコト at 12:00| Comment(0) | 第1回〜第25回
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