手番ですよ。

2013年06月11日

第38回「『マインクラフト』製作チームの新作は、ボードゲームテイストに溢れた『スクロールズ!』」

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スクロールズ!



一インディーゲームだったにも関わらず、世界的大ヒットとなり、ゲームシーンに名前を残すこととなったサンドボックスゲームの大傑作「マインクラフト」。

その「マインクラフト」のMojangが新たに手がけたゲームが、「スクロールズ」だ。
「マインクラフト」の製作チームの新作というだけでも注目に値する作品ではあるが、これがトレーディングカードゲーム的なコレクションとデッキ構築、そしてボード上でデッキに含まれたユニットを戦わせ合うという、モロにボードゲーム的な作り。
その「スクロールズ」が、6月3日に、(ベータ版ではあるが)ついにリリース!
これは、レビューするしかない!というわけで、リリースされたばかりの「スクロールズ」のファーストインプレッションをお送りしたいと思う。




デュエル形式のバトル

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かなりオーソドックスだ。


まず、なにはなくとも基本システムから。
ゲームシステムは、割とオーソドックス。
毎手番、デッキからカードを引いて、そのカードを使うことで、ユニットをボードに配置したり、それらのユニットに効果を付けたり、魔法を使ったりということを行っていく。
ユニットには、攻撃までの所要ターン数が設定されており、それが0になると自動的に自分の配置されたライン上を相手に向かって進んでいき攻撃を繰り出す。
その攻撃によって、相手陣地内にある石碑を3つ撃破することが出来れば勝利となる。
もちろん、カードは使いたいだけ使えるわけではなく、カードを生け贄として破棄することで増える、手番ごとに使用できるリソースを消費する必要があるし、石碑よりも手前に敵ユニットが配置されていたならば、まず、それらを撃破しなければ、自分の攻撃は石碑に届ないのだ。
ユニットは、移動させることもできるので、配置されているラインが厳しいと感じたら、他のラインに移る必要もあるだろう。
もちろん、ユニットごとの特性もあるし、魔法(スペル)を効果的に使うことももちろん重要だ。
カードのマネージメント的な部分よりも、ユニットの配置と、配置してからの運用の仕方にウエイトが置かれているようで、プレイ感覚はトレーディングカードゲームというよりは、ボードゲームに近いかもしれない。
実際、ゲーム終盤は、将棋にも似た「詰ます感覚」のようなものがあり、あと1ポイントの攻撃をどのように与えるのか、きっちり読むことが必要となるケースも多い。また、それが面白さに繋がってもいる。

ところどころ、独特のアイデアの盛り込み方は見られるものの、最初に書いた通り、オーソドックスだろう。
この手のゲームにいくつか触れたことのある方なら、チュートリアルさえ見ておけば戸惑うはずだ。
安心して始められるという良さはあるが、その一方で新鮮さということで言うと、ちょっと弱い。「マインクラフト」の製作チームということで、期待が大きかったこともあり、少し残念が印象が強いと言わざるを得ないだろう。




コレクション要素はどうなのよ?

次に、コレクション要素を見てみよう。
カードは、対戦後、その勝敗や内容によって獲得できるゴールドを使い、ショップで購入することで増やすことができる。
ランダムで一枚買うことも、10枚のパックを買うことも出来る。10枚パックを買ったからといって割引があるわけではないので、消費ゴールド的にはうまみはない。しかし、10枚パックには、必ず1枚はレアカードが入っているため、10枚パックのほうが結果、効率はいいだろう。
そのほか、一定時間でラインナップが変わるランダムではないカード売り場や、ゲームに登場する三つの陣営の構築済みデッキもある。
これらのラインナップなそれぞれの価格のバランスも一般的で、遊ぶ人が自分にあった購入方法を都度選べばいいのではないだろうか。
しかし、獲得できるゴールドが割と渋めだったり、用意されているカードがまだ少ないようであまり新しいカードを引けなかったりで、購入とコレクションの楽しみはまだ薄いかもしれない。




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ストアで10枚パックを購入



こうして、カードのコレクションが増えてきたら、自分なりのデッキを作ることになる。
デッキは、デッキ構築画面を使って作るのだけれど、このデッキ構築画面のインターフェースはなかなかの完成度。
「コレクションからカードを選び、テーブル上にばーっと広げて、デッキを作る」という雰囲気がうまく表現されているのだけれど、これが非常に直感的でわかりやすい。
これでも十分な完成度とは思えるが、コレクションの一覧表的な表示や、検索、ソート機能がもっと充実すれば完璧だろう。




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デッキ構築はかなりやりやすい!





ソーシャル機能は物足りない

次に、この手のオンライン対戦ゲームで重要な要素となる、フレンドやコミュニティといったソーシャル的な部分を見てみよう。
この点に関しては、はっきり言って、まだまだ物足りない。
ゲームとして動かせる形になったので、という形でのベータだと思えば、しょうがないところだろう。
個人的には、基本的なゲーム部分の作り込みがあってのソーシャル的な要素だと思っているので、現時点では不満はない。
ここは素直に、これからに期待したいところだ。




これからに大期待!したい

さて、ごくごく簡単にファーストインプレッションをまとめてみたわけだが、全体的には「まだまだ」というのが正直なところだ。
ゲーム内容はもちろんのこと、動作にも細かいバグが多く、固まってしまうことも何回かあった。
ただ、現在はまだまだベータ版がリリースされたばかり。
「マインクラフト」も細かいアップデートが繰り返され、名作としての地位を確立したことを思えば、ちゃんとした感想をまとめられるのは二年ぐらい先になるのだはないだろうか。
20ドルという金額は、今の段階ではやや高く感じてしまうが、非常に可能性を感じるゲームだけに、応援の意味を含めれば惜しい感じはない。
精力的な開発が進むことを期待するばかりだ。



posted by タナカマコト at 00:00| Comment(0) | 第26回〜第50回
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