手番ですよ。

2013年07月22日

第40回「まさかの『UNO本』登場!『UNOの教科書』ブックレビュー!」

「これまでなかったウノ唯一の公式本!」を謳った「UNOの教科書」が6月に出版となりました。
そう、あの「UNO」です。ボードゲーム・カードゲームのファンでなくとも、多くの方が一度は遊んだことがあるであろう、あの「UNO」です。
その「UNO」の一般的なプレイ方法から、強くなるためのコツや、ローカルルール、そして「UNO」を使ったさまざまな遊び方の提案までが書かれた本が、出版されたばかりの「UNOの教科書」なのです。

ボードゲーム・カードゲーム専門店の店長としては、ちょっと思うところがないわけではないのが正直なところなのですが、とはいえ、一人のカードゲームファンこういった本が出版されたとあっては読まないわけにはいきません。
ということで、早速入手。
今回は、その「UNOの教科書」のブックレビューをお届けしたいと思います!




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UNOの教科書





どんな本なの?

まずは、目次から見ていってみましょう。
ページ数は全143ページ、序章にあたる「ウノの魅力再発見」からはじまり、「第1章:UNOのあれこれ」「第2章:UNOの基本ルール」「第3章:もっとUNOで強くなろう」、そして「番外編:UNOをもっと楽しもう」という構成。
各章の見出しだけ見れば、王道解説本という感じですが、これが実際に読んでみると、結構驚かされる内容。
はっきり言って、いい意味で「トンデモ本」と言っていいくらいかもしれません。
こちらの予想のはるか上、まさかここまでとは・・・。




では、内容を詳しく見ていきましょう!

まず、序章とも言える「ウノの魅力再発見」から面食らいました。
インタビュー形式でさまざまな人にウノの魅力を聞いているのですが、基本的に、その根底に流れるのは「ウノは子供の情操教育にいいですよ」というもの。
この手の子供の情操教育と絡めて、というのはアピールのひとつとして効果が高いと考えるのはわからなくもないのですが、ここは素直に「めちゃくちゃ楽しいんです!」ということをとにもかくにも前面に押し出すわけにはいかなかったのでしょうか。


気を取り直して、先を読んでみましょう。
「第1章:UNOのあれこれ」では「UNO」についてのごくごく基本的なことが紹介されています。
「教科書」を謳っている本だけに、まずはこれから、ということでしょうか。王道的で安心して読めます。ゲームを遊ぶ上でのルール以外のマナーの部分についても触れられているのは、すごくいいですしね。
ただ、魅力について書かれている箇所でいきなり「UNOはコミュニケーション能力を高めます」というものが・・・結局そういうところを推すのかよ!という気持ちもあるのが正直なところ。


そして「第2章:UNOの基本ルール」。
ローカルルールが実に多い「UNO」。
実は結構正しいルールで遊んでいる人は少ないのではないでしょうか?
かくいう私も、この章で気付かされたことがあった一人。
楽しければ、正しいルールにこだわることもないとは思いますが、正しいルールを知っておいて損はないと思うので、この章は結構重要ではないかと思います。


続いて「第3章:もっとUNOで強くなろう」。
「UNO達人への道」と題して、ゲーム開始直後の手札整理から、捨てるカード選択のコツ、そして運を味方につけるための心構えなどが丁寧に書かれています。
いろいろなゲームを遊んでいる人にとっては当たり前と思われることが書かれているのですが、一般的に販売されている本でこういったカードゲームをプレイする際のいろは的なことが紹介されているのは、結構貴重なのではないでしょうか。
後半の「ドリル」は、実際のゲームのワンシーンを例に、手札からどれを出すべきか?という戦略的なものを、出題と解答&解説で構成したコーナー。
そうはいっても「UNO」なので、それほど深みがあるわけではないのですが、ゲームの戦略面に馴染みにない方にとっての導入としてはいいのかもしれません。


そして、「番外編:UNOをもっと楽しもう」。
この本で最大の見所と言っていいのは、この章です!断言。
タイトル通り「UNO」をより楽しむためのアイデア集的なコーナーなのですが、ちょっと行き過ぎ、やり過ぎな感があり、かなり興味深い内容。
「UNO」のさまざまなローカルルールを思いつく限り、網羅的な紹介からはじまり、ちょっと違った遊び方のバリエーションを紹介した「オリジナルゲーム」、並べられたカードからどのカードを選ぶかによる「心理診断」まで。
この何でもあり感は、ちょっとスゴイ。
オリジナルゲームは、ドイツゲームの「コヨーテ」っぽい数字宣言ブラフゲーム「インディアンUNO」、まさかのトリックテイキング「UNOトリック」までは、驚かされつつも予想の範囲。しかし、役職カードとイベントカードによる特殊効果がいろいろカオスな「UNOファンタジア」まで来ると、もう、ひれ伏すのみ。
面白いかどうかはともかく、よく作ったもんだ・・・。
さらに、「UNO」のカードをトランプとして使って遊ぶためのアイデアまで飛び出して来るにいたっては、もはや「UNO」じゃねえじゃん!と突っ込まざるをえません。
その後に続く色と数字のみから心理を読み解く「心理診断」の割り切りっぷりもなかなかすごいですが、「オリジナルゲーム」のパワーの前では霞んでしまいます。
いやあ、確かにこれは「もっと楽しもう」というタイトルに偽りなしです。




ゲームの副読本として、一読の価値あり!

と、簡単に紹介しました「UNOの教科書」。
買いかどうかということになるかと思うのですが、ボードゲーム・カードゲームファンとしては、ネタ的に買うのは、大いにアリ。
買わずとも、機会があれば一読はすべき価値のある本だと思います。
こういった切り口の本は、なかなかないだけに、それだけで十分魅力的だと思うわけです。

すでに一読した私としては、「UNOファンタジア」は、バランス含め、ゲーム的に面白いのかどうなのか、ちょっと試してみたいところ。

というわけで、今回はここまで!チュース!








posted by タナカマコト at 12:19| Comment(0) | 第26回〜第50回
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